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【偏差値70超】数学問題集の使い方!

【概要】 本記事では数学の問題集の使い方について詳しく解説しています。 問題集のやり方を解説するには、そもそもの数学力がアップするプロセスを知る必要がありますのでまず初めは数学力を上げる方法を詳しく説明します。 その後に、問題集のやり方を解説することになるのですが、問題集は基本的に何周も繰り返し行うべきものなので1週目、2周目と順にすべきことを解説します。

【時間】 この記事は5分程度で読み終わるように構成されていますので是非最後までお読みください。

【根拠】 京都大学在学中の筆者が、受験生時代の自分の経験を参考にして本記事を執筆しました。

【メリット】 問題集を何周もやったはずなのに成績が全く伸びない、といったような人がこの記事を読めば自分がすべきことが分かるようになります。 これから勉強を始める人がこの記事を読めば無駄のない効率的な勉強ができるようになります。 ここでお教えしたことを実践していただければ数学力が大幅にアップすることは保証できます。

【目次】 現在作成中

【ターゲット】 この記事を読むべき人は ・これから勉強を始める中高生 ・かなりの量の問題演習をこなしているが成績の上がらない中高生 ・成績は悪くはないが突き抜けられない

それでは本題に入ります。

まずはじめに数学力がアップするプロセスについて解説をしておきます。 具体的な問題集のやり方の解説はその後で行います。

【数学力が上がるプロセス】 数学力は三段階に分けて上昇します。

・第一段階:知識を詰め込む段階 この段階は具体的に言えば、問題演習の始めたての段階です。 教科書事項が完璧には頭に入っていないため点数が安定せず、偏差値50以下をさまようことが多いです。 次の段階に進むにはとにかく問題演習を繰り返す必要があります。

・第二段階:知識が定着した段階 この段階は具体的に言えば、問題演習をかなり進めた段階です。 一冊の基本的な問題集を完璧にするとこの段階に入り、偏差値は50~60前後で安定しますが、ここから先の段階に入るには別の問題集をやる必要があります。 言い換えればこの段階で同じ問題集をだらだらと続けていても成長の見込みはあまりありません。

・第三段階:知識のネットワーク化が起こる段階 この段階ではこれまでに身に着けた知識の関係性が徐々に見えてきます。 基礎的な問題集ではなく、分野を横断する少し難しい問題集をやりながら教科書等を復習することを繰り返せば自分の知識が繋がり始めます。 これを私は知識のネットワーク化と呼んでいます。 この際に大切なのは適切な問題集を、適切な方法で解き進めることです。

ここまで説明したのが数学力のアップするプロセスですが、ここからはこの内容を踏まえたうえで問題演習の方法について解説していきます。 私が紹介する方法ではレベルの異なる2冊以上の問題集が出てくるのですが、読者の皆様が分かりやすいように、ここでは基礎的な問題集として青チャート、応用的な問題集としてやさしい理系数学を想定して話を進めていきます。 また周回することを前提としているので「青チャート1周目」のようなタイトルで個別に解説をしていきます。

余談になりますが、オススメ問題集はこちら(現在リンク作成中)の記事で解説していますので是非ご覧ください。

【青チャート1周目】 一周目で大切なことは二点です。 ・最後まで解く ・〇△×を付ける 一点目の「最後まで解く」についてですが、巻末問題もすべて解けというわけではありません。 例題だけでも構わないのでとにかく最後まで終わらせることを目標にしてください。 二点目は、自分がその問題を解けたのかどうかをチェックするのが目的です。 解けたら〇、解けなかったら×、怪しいと感じたら△を付けるなどして、あとで見返したときに自分がどこまでできたのかを把握できるようにしておきましょう。

【青チャート2周目】 2周目で大切なことは先ほどと同じく二点あります。 ・〇のついた問題は解かない ・〇△×を更新する 一点目はそのままの意味で、〇のついた問題、すなわち一周目で解けた問題は二周目では解かなくてもよいということです。 〇のついた問題は高確率で2周目も解くことが出来、もう一度解くのは非効率なため解かなくてよいです。 もちろん解けない問題もあるかとは思いますがこれはそこまで気にすることではありません。

【青チャート3周目以降】 三周目以降は二周目に行ったことと同じことを繰り返します。 いつまで続ければよいのかというと、すべての問題を理解し、解けるようになるまでです。 前述した、数学力アップのプロセスのうち第一段階から第二段階への遷移がここでおこりますのできちんとすべての問題を理解するまで問題演習を繰り返してください。

〇2冊目突入 ここで二冊目の問題集に突入します。 オススメの問題集としてはいろいろあるのですが、やさしい理系数学のような別解の多い、分野を横断した骨のある問題を含む問題集がよいです。

【やさ理1周目】 やさ理一周目のの取り組み方は青チャート一周目の取り組み方とほぼ同じで、すべての問題に〇△×が付くまで解いてください。 しかしながら目的としては「全て解く」ではなく「理解を深める」というところにあることを常に意識していてください。 例えば二次関数と二次方程式は完全に別物としてとらえていたが、関連性が見えてきたらその疑問点が解決するまで粘るなど、最後まで自分の頭で考えてください。 ここからは今まで以上にしっかり自分の頭であれこれ考える時間が重要になってきます。

【やさ理2周目以降】 基本的なやり方は青チャートと同じですが、自分の頭で考えることを特に意識してください。 この調子で演習を続けていたらすぐに結果は訪れますのでそれまで頑張って下さい。

最後に ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。 今回紹介した例はあくまで完成した勉強方法の一例にすぎず、他にも成功の形はいろいろありますので自分に合った勉強方法を見つけ出してください。 また「〇周目」といった基準はあくまで目安にすぎず個人差がありますのでご了承ください。